Scripts 01
P0001-P0200
Scripts 02
P0201-P0756
Scripts 03
P0757-P1224
Scripts 04
P1225-P1699
Scripts 05
P1700-P2001
Scripts 06
P2002-P2062
p201
幼稚園の頃からずっと同級生、教師、
親戚、親兄弟にいじめられてきた
残りの人生も他人にいじめられるか
無視されるかのどちらかだと思う
ブサイクで身長160センチのチビで
頭が悪く動作がとろいので誰からも好かれない
生物として劣等

この子顔に
深い傷がある

なんて醜い傷だ

悪霊が
宿っている

望まれないで
生まれてきた子

卑屈そうな顔

いらない子
p202
他人から見下されていると感じているため
全ての人間が敵に見える
とにかく性格が悪い
粘着質だから嫌な思い出がいつも頭を離れない
多分一生社会の底辺から這い上がれない
人生最初の20年をドブに捨てた
残りの何も楽しいことが無いことがわかっている

あんなの
産まなきゃ
良かった
おろしたいねん
p203
興味のあることが1つもないしそれを探そうというエネルギーもない
昔は自分は頭がいい特別な人間だと思っていたので
無駄にプライドが高い
他人と合わせていくことができない
他人から相手にされない

プレッシャーに弱く常にマイナス思考なため
困難を克服することができない
甘ったれた根性のため
他人に期待するばかりで自分は何もしない

お前の声はおかしい
お前の喋り方はおかしい
お前の歩き方はおかしい
お前の考え方はおかしい
お前の意見はおかしい
p204
ここ数年自分の思考が他人に
読まれているんじゃないかという妄想が振り払えない
死んだ親父が俺のことを呪っているんじゃないかという
妄想に悩まされるようになった
24時間監視されている気がする
被害妄想が強く何をやっても批判されているように感じる
いつも妄想の世界に逃げている
行動を起こさないかわりに四六時中自分を責め続けている

楽しいとかうれしいという感情がわくことは滅多に無いが
後悔、焦り、怒りは常に頭を占めている
いい加減何もかも疲れた

死ね
ブサイク

消えろ
臭い
世界中の女の恋愛対象外
p205
世間のいわば普通に社会適応している善人どもは
仲間のいない人、行くあてをなくした孤独な人に対して
残酷なほど冷たい
行くあてもなく疲れ果て身動きすら出来なくなった人間の
苦しみや悲しみや孤独に理解を示すことなどほとんどない
むしろしょうもない悪意を向け排除しようとすらする
p206
せいぜい自業自得とでも思ってるんだろうな
そのくせ芸能人のようなある種の
権力者には薄気味悪い
作り笑いすらして媚びて見せたりする
もてる者はますます信頼され好意を寄せられ
持たざるものはますます悪意を持たれ
見放され打ち捨てられる

憎しみや悲しみの種をせっせと
ばら撒いてることにいっこうに気づかない
まったく人間とはしょうもない生き物だよ
p207
やつらは常に俺が、私がしか考えてない
エゴイストの鬼畜どもだ
だから簡単に俺らをこの地獄に産み落とし
どうなろうが平気でいられる
こいつらは人の命を軽んじているんだから
俺だってこいつらの命を軽んじてやればいい
これは世間の幸せな連中にも言える
p208
俺は自分の人生を振り返れば
常に惨めで不愉快な思いばかりしてきた
それは、あいつらが俺に何一つ親として
子を幸せにする務めを果たさなかったからだ
人にはそれぞれ務めってもんがあるだろ?
俺は長年こいつらの子供という名の
奴隷としての務めを果たしてきた
p209
やつらによって不条理に背負わされた重荷、
ハンデの「醜い顔」「障害のある脳」
「醜いスタイル」「貧困」「無力でちっぽけな存在」
それを世間の「幸せな連中」に
散々笑われながら
学校という場所でアンフェアな競争をさせられ
その結果による教師からの理不尽な差別にも我慢し
そんな家や学校のクソみたいな生育環境での
精神的肉体的虐待を耐えながら
それらを克服すべく自分なりに精一杯やってきたつもりだ
p210
俺が自殺する直前
-首吊りでロープをぶら下げて
あとは首を吊るだけって状態-
通りがかった人が警察に通報して
パトカーですっ飛んできて
説得というより
むりやりロープを木からはずされたので
決行できなかった
未遂に終わった
p211
そして近くの交番へ連れてゆかれ
住所とか名前とか聞かれた
てっきり警察の報告書に
書くためだと思っていたが
警察の通信司令室から
オレの家に電話がかけられたらしい
p212
しかしあの猿ババは「いま忙しい」と
引き取りに来てほしいとの
警察からの依頼を断わったため
俺は家のちょっと近くまで
-パトカーの乗っているところを近所の人に
見られないように警察の
人が配慮してくれたので-
送ってもらった
p213
家に帰ったらやつらは
何事もなかったように
バラエティ番組を見て
大笑いしていた
俺はあるときまで
その光景が忘れられなかったので
てっきり警察からの連絡など
なかったと思っていた
p214
しかし
何年も後に
「ああ、あのとき警察から
連絡があったけどテレビ番組があったので
引き取りに行かなかった
オマエが自殺したら迷惑だし
うちらが恥かくだけだから
バカなことはやめてくれ
警察もいい迷惑だよ」
と言われた
p215
オレはこのとき
本当に本気で殺してやろうかと思った
それ以来
その一件を忘れたことはない
p218
・・・!
p219
・・・・・・
・・・・・・
・・・!
p220
くっ苦しい・・・
ゲホッゲホッ

何この煙に
腐ったゴミが
混ざったような
空気は・・・

臭い!
こんな所に
とてもいられない

怖い・・・!
ゴホッゴホッ
p222
スーハー
スーハー
スーハー
あー臭かった・・・
肺がどうかなっちゃう
と思った
p223
どこなの
ここは?

えーと確か・・・
昨日
p224
家が急におかしな
雰囲気に包まれて
赤い霧が
発生したから
私は逃げたんだ
そしてその時に
温泉に逃げ込んで・・・
p225
それから?

暗い
雰囲気・・・

・・・・・・・

おい
p226
んっ
お前・・・

!?
p227
人間か?
生身の
人間か!

なぜこんな所に
生身の人間が
いるばい!
なぜだ!?

・・・知らない
気づいたら
ここにいたの
自分の意志で
来たんじゃない


まさか・・・
幽霊?

ほっほっほ

幽霊ね
まあそんな
ところばい
ワシは労働
サボってるんじゃ

労働?
p228
わけが
わからない
夢を見ているのか

こんな所見られたら
監視官に
消されちまうだろう

まあそうなったら
なったでええわ
おれももう疲れたからな
どうせ一回
死んだ身じゃし

あっちに大きな
集落があるんよ
そこでは多くの
労働者がいる
この世界の
雑用のために
強制労働
させられてるんや

何の娯楽も安らぎも
希望もない
まさに下層じゃ
あそこに落ちれば
最後二度と
這い上がれんじゃろう

あそこには行かない方が
いいとは思うばい、が
気の毒じゃがあそこ以外
行く所もないじゃろうけ

しかし生身の人間が
いるとは驚きじゃ
ここには人間は
ワシのような霊体しか
おらんはずんに
p229
何だ!
誰かいるのか!

監視官だ!

?

これはあかん
ワシは逃げるばい!

あ!

何だあいつは!
捕まえろ!

お前!
見かけんツラだな
どこから来た・・・
p230
ん?お前!?
p231
痛!

お前人間か!
なのに
身体があるのか
身体を持った
人間がどうして
ここに?

何なの
・・・!?

これはおかしい!
すぐに
Toltool様に
報告せねば

あっ!

逃げるぞ!
p232
捕まえろ!

何なのここは?

早く・・・
家に
帰らないと
p235
・・・!

よし!
こいつを

連れて
行くぞ

やめて!
p236
!!

落ちる・・・!!

!!
p238
おい
人間!

助かりたいか?
p239
・・・助けて

はあ?
聞こえんな

人間!
このまま手を離して
血の硫酸底に
落ちて骨と化すか

やめて!
助かりたい!
死にたくない!
助けて!

あげて!
何でもするから

はーはっ
はっは!

そうかい
そうかい
わかったよ
p241
さあ並べ並べ
クズどもがー!
p242
さあ人間の
霊体ども!!
この身体に乗り移って
また肉体が朽ちるまで働くんだ!
ハハハー!

働けー
働けー

お前らが醜いのも
無能なのも
貧困なのも全て
自己責任だったのだー!!
甘えるな!!クズども!!

ふふふ見ろよ
今日もまた
人間の自殺者の
霊体が大量に
送られてきやがるぜ

人間とは懲りない
ものよのー

毎日絶望ゆえに大量の命が
自ら絶たれているというのに
それに反してまた新しい命を
毎日大量に自ら生んでやがる

何という
矛盾した

愚かな
生物だ
p243
こっちも
乗り移り用の
身体を用意
するのが大変だ

全くだ

働けー
働けー
p244
おいあれが
例の生身の
身体を持つ
人間か

はい、Toltool様
身体には特に
異常も欠陥も
見られません
でしたが
p245
!

水!
p246
飲みたいか?
これを
食べたいか?
これを
人間よ

お願い・・・
p247
苦しい・・・
空腹で
喉も渇いた・・・

ふん
不便な身体だな
人間というのは
こんな臭い物を
毎日定期的に
摂取せねば
ならんとは

しかしその身体を持ったまま
ここに来る人間は異例です
まあ人間である以上
大した能力は期待
出来ないでしょうが

あの霊体達と比べたら
いくらかはましな労働力に
なるかもしれません

人間、この食料が
欲しいのなら
くれてやろう

その代わり
お前にやって
欲しい事
がある
p248
あれを見ろ
あそこに長い列が
あるだろう

あれは人間世界の
自殺者達の魂だ
霊体と言ってもいい

この場所には
自分に諦めた
無念の人間の
霊体達が集まるのだ

霊体には用意した
身体に乗り移らせている
ここでの労働を
させるためにな
p249
しかし霊体の中には
どこぞに逃げ出す者や
乗り移った後身体を

維持出来ず
死んでしまう
者も多い

そこでだ
お前にはまず
死んだ霊体達や
身体の駆除
また霊体達への
労働強制

ここの
秩序維持

それを
やってもらおう

・・・つまりここで
働けば食事を
くれるという事?

・・・

・・・
p250
嫌だというなら
ここから
出て行っても
かまわんが

数週間の内に
のたれ
死にだろうなあ

ここから出ても
何もない闇が
広がるだけだ

人間の身である
お前が生き残れる
可能性はほぼ、ない

・・・・・・・・・・・・・・・

あっちの部屋に
装備品や武器を
用意したから
それを食ったら
すぐに着替えろ

いいな?
人間よ
うふっふっふっ
p251
・・・・・

暑い
p252
まさかこんなダークな
バイトする事に
なるなんて
p253
まさかここに一生いなくちゃいけないの?
死ぬまで?

新しい
監視官か?

生身の
人間らしい

何だって?
俺達霊体しか
ここには来られ
ないんじゃないのか?

異例中の異例
なんだって話だ

つまりまっとうに人間の姿を
ここで保ててるのは
あいつだけというわけだ・・・
羨ましいやら何やら
p254
ここは人間世界の
負組の自殺者の
魂が集まる場所

下層底辺の集落、とも呼ばれている
もう死んでしまったが
前にここに何年も居続けてた奴がそう言ってたのを聞いた

しかしお前はおかしい
肉体を持ったまま
ここに来る人間など

今まで誰も
いなかった

俺がここに来た
感想っつうか
思った事はな
p255
人間なんかこの世界じゃ
クズ中のクズって事だよ

相手にされないし
必要ともされない
生きてるだけ無駄
奴等は自分の優れた
能力に酔っているのさ

奴等?

この世界に
住んでいる
生物達だよ

奴等は俺達から
見たらいわゆる
宇宙人か
何かってとこか

宇宙人

ここでは
月一度くらい
人間がいかに
劣等かっていう
内容の悪趣味な
動画も見せられるんだ

そろそろ動画を見る日かなー
p256
うっうっ・・・
せっかくこれから
ゆっくり眠れると
思ったのに

またこんな所で
使われるなんて

やっぱり僕には
わずかな希望も
場所もどこにもないんだ

うっうっ・・・
もう死んで
しまいたい・・・
もう死んでる
んだけど・・・

オラオラ!
人間!

何をサボって
やがるんだ?
初日の分際で
いい度胸だな
p257
アホか
さっさと働け!

ん?
p258
くたばったか

人間
やってみろよ

え?

駆除だ駆除
くたばったゴミは
さっさと
片づけるんだよ

それで
p259
何してる?
早くやれよ

えっと・・・
これは
どう使うんだっけ

そこの引き金を
引くんだよ
引き金を

引き金・・・

うわ!
p260
くたばった奴は
ほっとくと身体から
異臭と毒を
まき散らすように
なるからな

それでそいつを
消すんだよ!
跡形もなくな!
p261
ドドドドドドド
ドドドドドドド
p262
・・・・・・・・・・・・・・・

フン
その調子で
すぐ駆除してけよ

信じられない!
鬼!悪魔!
p263
見た
今の?!?

何の躊躇も
ないわよ!

!?
p264
同じ人間
同士なのに!!

てめえ自分だけ
ちょっと恵まれてると
思ってるからって
いい気になるなよ!!

ただの小娘に
監視官が
勤まるかコラァ!!

フン
その調子でゴミは
さっさと片づけろよ

サボっている奴
逃げ出す奴がいたら
それをちらつかせ強制しろ
もし逆らうようなら
容赦なく消してかまわん
p266
あんたね!

小娘のくせに
ここの監視官なんて
任されて生意気な
事してるのは!

若い女なんか
みんな
死ねばいいのよ!

??
p267
・・・

!?

フフフ・・・

!!
p268
パン!

痛い!
何するの!

生意気
なのよ!

やめて!

!!

あんただけ
人間の身体
持ってるなんて

しかも
ほうれい線も
ゴルゴ線も
マリオネットも
ないなんて!

いい加減に・・・
p269
ハッ!

アンタ達
なんか

これで
消してもいい・・・
p270
ウッ・・・

・・・

あんたなんか
ここで1ヶ月
もたないわよ!
とっとと出て
行きなさい!

若い女なんか
みんな
死ねばいいのよ!

酷いなあの
ババァども・・・

いたたたた

日頃のストレスを
腹いせ
してくるなって

でも確かに
1ヶ月どころか
半月もたないかもしれない
でも生きるためには
ここで働くしかない・・・

どうしたらいいんだろ
これから・・・
p271
いつここに
来たんだ

・・・昨日
p272
おれの夢は子供を作りあたたかい家庭を築くことだった

美人で優しい嫁さんをもらって
かわいくて元気一杯な子供を育てるのが
家庭に恵まれなかったおれの唯一の希望だった

しかしそれは夢でしかなかった
スズメの涙ほどの年収ではとても子供は作れない
いや、それどころかおれと
結婚してくれる女性など一人もいなかった・・・

これも、自己責任なのだろうか
人はおれに
おまえが結婚できないのは、おまえが努力しなかったからだ
という

しかしおれは知っている
金持ちの家に生まれたからという理由だけで
ほとんど無職同然の知り合いも結婚できた
ということを
p273
努力で人は結婚できるのだろうか
たしかに努力で出世して結婚できた、という人もいるだろう
しかしそれはほんとに努力なのか?
スタートラインがたまたまゴールに近かったというだけの話なのか?
あるいは、誰かに助けられて努力できた、ということなのか?

・・・・・

考えれば考えるだけ
わからなくなる
p274
そしておれは、もう恋愛という年齢でもなくなった

結婚するには
金しかない
年齢だ

おれは結局
子供を残せず
死んだ

おれの
遺伝子は

自然淘汰
されたわけか

すべてが
冷たく見え

おれの世界が全て色あせ、
消えていく・・・
p276
露骨な妬みと悪意と
コンプレックスが
そこら中に渦巻いてる
まさかこんな所で
暮らす事になるなんて
p277
もう一度・・・

もう一度・・・
温泉風呂に
もう一度
入りたい

・・・グス
p278
何だろ・・・?
p279
あ!
あれって・・・

ここでは月一度くらい
人間がいかに劣等かっていう内容の
悪趣味な動画も見せられるんだ

・・・

あれが
その動画?
p280
人間
p281
遥か遥か遠くに浮かぶ
蒼い星を知っているだろうか?
我々が住む星と同じ美しい星である
しかし今、その蒼い星は病に冒されている

病の名は「人間」であーる

この人間という病はどのような病なのだろう
また人間というのはどのような生物なのだろう
ここに順を追って説明しよう
p282
1.人間の寿命は短い

人間の寿命を知っているだろうか?
人間の寿命はどんなに
長くてもなんと100年前後!
大自然が瞬きをする間に人間の命は
すぐに枯れ果て土に帰る

しかも若く美しい内、というのは
その短い命の内の半分にも満たず
すぐに容貌、感覚、頭の回転も体力も鈍り、
女は閉経して子孫を残せなくなる

こんな短い期間で
一体何を成せと言うのだろう

殆どの命はわずか何十年とたたぬ内に
悲劇の死をむかえる
死の内容は老衰の他、病気、事故、虐待、
または人間同士の暴力
そしてご存知の通り自分の命を
自ら絶つ人間も少なくない
p283
2.人間の身体はとてもモロく不便利

人間の身体は異常に
モロいのを知っているだろうか?
わずかなショックで
すぐに死んでしまうのだ

ちょっとプツッと刺されたり
ちょっと殴られただけでも死ぬ時もある

海に入れば溺れ、
火が出れば煙で窒息、
雪原に出れば凍死、
日を浴びれば肌が溶ける
生身では宇宙にはもちろん出られない
これではどこにも行けないではないか!

毎日毎日毒と添加物だらけの食物を摂取し
それを毎日毎日大腸という内臓から
悪臭の糞として垂れ流し排泄しなくてはならない

また抵抗力の貧弱さから病気が絶えない
病気とは生物を廃人や肉塊へと
変えてしまう恐ろしいものだが
その身体の貧弱さから多くの
人間は避ける事が出来ないのだ
p284
3.人間の夢は儚い

その短い寿命の中でささやかな夢や自己満足を
必死に叶えようとする姿は実に滑稽である
その夢と自己満足のために同種を殺す人間も
いるというのだから茶番以外の何物でもない

なかにはささやかな夢を叶える者もいるが
殆どの人間はその夢すら叶わずに
すぐに老いて逝くのが定めなのである

人間の赤ん坊100人中、10人は将来自殺する運命
赤ん坊100人中、30人は将来ガンで苦しみ抜く運命
イジメ、ホームレス、社会不適合者、エイズ、人工透析、
糖尿病、持病、難病、障害、多重債務者、引きこもり、
若年失業者、鬱病患者、賭博依存、
生活保護を受けられない男などを加えると
不幸な地獄の運命を背負う人間はもっと増える

コミュニケーション能力、場の空気とやらを重視している
この社会への社交性の欠如などにより
割って入っていけない者や
質より見てくれを重視する世の風潮にあり
不細工、低身長、禿頭、アトピーなどの外見の
醜さで共同体から排斥されている者や
男女平等という建前の女優遇政策により
割を食っている男達のような弱者であるという
認識すら世間にされていない者
p285
そんな残酷な運命があるとわかってて
この世にわざわざ新しい生命を放り込む
これはどんな犯罪よりも重い罪だと言えよう
子供作ってるような人間は
こういった地獄を他人に押しつけまくって何とも思わず
自分とその身内だけの私利私欲と夢を追い求める
卑劣極まりない愚か者であることは明白だ

4.人間は残虐非道

自分の得、快楽のためなら
他の生物の事などおかまいなし
何でもむさぼり食って肥え太る
傷付け、虐めて、優越感に浸る

大した信念もなく安全な高見から
自分の面子と経歴と手を汚さず
最も不幸な末期がんのような人間を
ジワジワいじめて自分の都合の良い時だけ
自己満足で利権だけ残酷に掠め取る

人間はあの美しい蒼い星の腫瘍、
汚物であり、どうしようもない生物なのである
人間がいなくなれば
蒼い星は本来の美しい輝きを取り戻すだろう
p288
皆の
衆よ

今月も
ごくろうさん

今日は特別な
連絡がある
しかしその前に
今日の成果を
各自あげてくれ

Utolee!

まずお前から
聞かせて
貰おう

はあ

えーと
今日
私は

22体の
力尽きた
身体を駆除

身体に
乗り移った後
半狂乱に
なっていた者を駆除
p289
逃亡しようとしていた
霊体5体を駆除
使った武器の
炎の量は42R・・・

プッ!さすが
人間様だな
素晴らしい
仕事ぶりだ

はじめは
嫌がっていたのに
ちょっとなれれば
すぐ生きるために
同種を殺すか

残忍さでは人間に
勝る者はないと言うからな

・・・別に

同種なんて
考えてない

プッ!

同種じゃない!
どう考えても
同種だろ?
酷いもんだ

そこ!うるさいぞ
何か変わった事や
発見した事はないか?
p290
いつも変な連中に
絡まれるけど
そんな事いちいち言ってもな

・・・特に
ありません

ふん、そうか
よし次

・・・

あの連中と
私が同種か・・・

同種なんかじゃない

そんなこと
考えたくもない

あの連中
なんかと
自分は・・・

食光の素材?
p291
ここ付近の
地を掘ると優良な
食光の素材が

地中から出てくる
らしいとの情報が
入ったのだ
来月からはその作業に
専念する計画である

それをもし
掘り出したとして
近づくと身体に
悪影響はあるかい

特に触っても
近づいても
平気だろうとは思うが
掘り出してもむやみに
触れたりはしないように

素材を発見し
堀り出したら
そのままの状態で
すぐに連絡を入れる事

目的の
その素材とは
外観はどんなもん
なのかね

素材の外観は
蛍光した黄色い
液体のような
ものらしい

液体は透明感があり
匂いは無臭に近いが
少し酸味のある
香りがするらしい
p292
素材が出るとされている
集落の大体の
場所を示したカードを
後で各自に配布するから

それらを見て
指定の場所に行くように
素材に関する情報も
そのカードに載せてある

以上

良い結果が
出る事を祈る

うっ・・・まずい
こんなもの
食べて
大丈夫かな
p293
おい!
人間!また
そんなものを
食っているのか

まあ・・・

食べないと
動けなくなるから
いやでも
食べないと

俺だったらそんな
不便な身体じゃ
とてもじゃないが

生きてはいけんな
毎日さぞ
大変だろう

そういえば
あなた達は
どうやって
栄養補給
してるわけ?

俺達か?
俺達は光に
当たるんだ

光?
p294
光のエネルギーを全身に
浴びて新陳代謝を促す
不要になった物は指先から出す

あっ!もしかして
その光を食光っていうの?

まさか俺達なんて
そんな高級な光は一生味わえないぜ
ただの身体維持のためのチープな光だよ
食光なんてまともな光を
受けられるだけの身分になりたいもんだがな

私みたいな
人間がその光を
受けたら
どうなるの?

さあな知らん
わからん
p295
私もその光で
空腹
満たせるように
なれればいいのに

・・・でも
身体構造が
違うからな

さて・・・じゃあ
今日も行くか
昨日と一昨日と同じ

作業場に・・・
p297
さあ
掘れ掘れー!

掘らない
怠惰者は
お仕置きだぞ!

はっはっー!

ん?
p298
・・・・・・・
・・・・・・・

おい貴様!
さっさと
掘らんか!

無理だな
こんな固い所
徒労だ

もういい加減に
うんざりだ!

こんな生活が
続くなら
消された方が
マシ!

はーはっはっはっ!

!
p299
ぎゃー!目、目がー!

くだらない
無駄口
叩いてないで
さっさと働け!

この地の奥に
優れた食光の
素材が発掘
できると伺い

先日から早速
多数で
掘らせています
p300
食光は
我らの
生命の源

この発掘には
是非成功
したいものです

うふっふっふっ
全くです!

ところで最近
ここに現れた
生身の人間
のことですが

あいつか?

人間の能力など
はじめから期待しては
いないが、もしかしたら
隠れた力を
持っているかもしれん

この集落の外は何もない暗黒の闇
生身の人間ならすぐに死んでしまう
使ってやるのも温情の内でしょうか

ほう、考えもしませんでした
そんな事は知りません
使えないなら捨てるだけです
p301
無理だ!

どうした

ここら辺は
固すぎて
掘れないな

柔らかい所を
探しなさいよ

どうやって
p303
!!

どこどここ
ここどこ・・・

こどこ
どここ・・・

ここ
掘ってみて

・・・

ここ・・・
p304
・・・
でもどうして
ここを掘れと?

多分勘

・・・・・・・・・

ここ!
ここを掘って

ほう、あの人間
五感がなかなか
冴えているようだな
p305
地中の素材を
感じ取れるのか?

Toltool様!

食光の素材と
思われるものを
掘り出しました

場所は?

A地区の
南側です

よし
p306
これはこれは!
見事です
想像以上です

まだまだ
出るようです

そうか!

Utolee!

この調子で
どんどん
掘り出すんだ
p307
お前には
地中にある
これがわかる
ようだな?

・・・
そうみたい
だけど

はっ!

素晴らしい

その調子で
どんどんこれを
掘り出しなさい!
いいですね
p308
ここ?

うん

ここ、こここ
こここ、ここ
こ・・・

これで20個目
・・・
一体何個
あるんだろう
p309
!?

何?

地震?
p310
きゃあ!

熱い熱い!
飛沫が
飛んだわよ!

近づくと
危ないわ!

泉が火花散らして
沸騰してるわよ!!

様子がおかしい
本当にこのまま
掘り続けていいの?

ほっほっ
ほっほっ!
p311
いやあ、しかしまさか
食光の素材に
恵まれるとは
私もついている

あの人間も
なかなか使える
どんどん
掘り出してやるわ

Toltool様

おーおー
何だ?

悪い情報が
入りました

・・・何?

食光の素材は
一度にあまり掘りすぎると
エネルギーが暴発する
危険があるようです

一度に近辺で
大量の素材を
引き合わせると
大変に危険です
p312
!!

うわっ!

何だ?

地震か

やはり・・・

現在の素材発掘の
反発で地震が
起きているようです
発掘は毎回少しずつ
間隔を空けながら
行った方が良いと
思われます

・・・

間隔とは
どれくらいだ

数ヶ月
ですね

バカな!
そんなに待てるか

素材だっていつまで
出るかわからないぞ

しかしどんなに素材を
手に入れても暴発により
この集落が壊れてしまったら
全て無意味に・・・
p313
お前の判断は
無難すぎる上に
考えすぎだ

暴発と言っても
ちょっとやそっとで
ここが崩れるほどの
力など働くわけがない

安全な行動ばかり
していて何が手に入る!

?

はい

おい、残りの
素材の
位置もわかるか?

そうね
大体は
p314
ならどんどん掘れ!
見かけたら
全て発掘しろ!
一つも見逃すな

Toltool様!危険です
今の量で充分では
ないですか
素材はたくさん
ありますし逃げません
また数ヶ月後に
掘り出せば・・・

うるさい黙れ!

本当にこのまま
続けていいの?

あの液体には何か
危険を感じるんだけど

はっは!そんな
心配は無用だ

お前は何も
考えなくていい
掘るだけでいい
p315
素材が
出た!

何!

出た
のか!

どうしたら・・・

いい、いい!
そのまま
掘り続けろ
いいな!

随分
掘り出せたな

何だ!?

素材が!
p316
なんだか色が
変わって・・・

沸騰して
泡立ってる・・・

ボォン!!

!?
p317
おい!!

爆発
したぞ!!

まずい!!

離れた方がいい!!
あれに触れちゃ
まずいぜ!!
p318
ここはまだ
静かだな

しかしいつ
ここも爆発
するのか・・・

周りの
湖も・・・

様子が
おかしい・・・
p319
本当に
このまま・・・
続けていいの?

周りの赤の
硫酸湖まで
様子が・・・

そんなの
気にするなと
言ってるだろ!

終わったなら
次の穴を
掘りなさい!

でも・・・

いいから
続けろ!

そう・・・

・・・

あ!!
p320
あっちでも
噴射してる!!

何い!?

周りの赤の
硫酸湖が・・・
p321
あふれて・・・
p322
何だ何だ?

噴射が
収まったぞ

とにかく一回
掘った穴を
閉じよう!

また噴射
しないように!

ドン!

ハッ!?

!?
p323
ぎゃー!!

背中がー!!
酸にー!!

う・・・

何をする!

やめろー!

ひえー!
p324
きゃー!

酸が
溢れてるわよ!

逃げろ!
あれに触れたら
身体が
溶かされちまうぞ!
p326
ハッ!?

・・・・・・・!!!!
p327
ああ・・・
そんな・・・

私の食光が・・・
何故
こんな事に・・・

何故・・・

やはり一定以上の
素材エネルギーの
容量を支えきれ
なかったんですよ!

くそ!少しも流すな!
これは全て全部
私の食光なんだ!
門を固く閉めろ!

Toltool様!
いっそ門を
開けた方が
良いと思います
そして・・・
p328
あの濁流を
出来るだけ
外に流しましょう

そんな事出来るか!
素材も全部
外に流れてしまう!

仕方がありません!
それに素材には
赤の硫酸湖が
混ざって
しまっています

もう使い物になりません
流した方がいいです!
それでもう一度出直しましょう

・・・・・・・・

ううっくそ!
勝手にしろ!

何故こんな事に・・・
p329
うわっ
何だ?

!?

・・・・・・・・

・・・・・・・・
p330
!?

!!!
p331
ひえー!!!
p332
飲み込まれたな・・・

完全に

ここが
なくなったら
これから
どうしよう・・・
p333
何してるの?
逃げないと
飲み込まれるよ

もっと高地に
きた方が・・・

ふふふ

ふふふ

ふふふ

ふはははふは

ふはっはっは
っはははっは
p334
何て愉快だ
こんな所
全てこのまま
流されてしまえ

え?

ここで働いたのは
5年くらいですか・・・
週に少なくとも6日は
ほぼオールで
働いていました

年に約300日程度
5年で1500日
時間にすると
36000時間

ちなみに司法試験の
平均勉強時間が
2000時間だそうです
その20倍以上の時間を
ここで・・・

そして最終的に
得るものは
こんなに惨めな
洪水死か
p335
まさに私の
人生は
失敗です

・・・今度こそ
幸せに生まれ
変われますように

私はここを出たら
この先どうやって
生きていけばいいの?

・・・・・
p337

!?

岩が!
p339
・・・・・・

おおお

おっと
p340
!

おおお

・・・

・・・あ!?

どっどうしよう
このままじゃ
外に・・・

!?
p341
!?

何も見えない!

わー!
p342
落ちる!!
p343
ふー・・・

・・・!?
p344
やっやだ
まさか・・・!

・・・・・
p345
どうしよう
これじゃ
戻れない
p346
少し落ち着くまで
待つか・・・

危ない!
離れてよう

・・・
こんな滝じゃ
帰るに帰れない
本当に
どうしたら!?
p348
行くしかないか・・・
少し怖いけど・・・
p349
ちょっとだけ
ちょっとだけ
あの先が
どんな感じに
なってるのか
ちょっとだけ・・・
p363
もう駄目
真っ暗・・・
ずっと歩いてるのに
何もない・・・
p364
赤い液体が
出たぜ!

人間か?

あれが
まさか?
p365
何で人間が
こんな所
にいるんだ?

この赤い液体は
血と言うらしい
汚ならしいもんだ

連れて
行くか?

そうだなそれで色々
解体してみようか
構造がどうなって
いるのか知りたいヒヒヒ

甘かった・・・
このまま歩けば何かあるかと期待したけど

死にそうになった時自分だけは漫画の主人公のように
神みたいなのが降りてきて助かるものだと思っていたけど・・・
現実はこうやってあっさりこの闇の中で一人淋しく死んで・・・
p367
ん?

な、何だ?
あいつは

うお!?
p368
ひえー!

なっ・・・!?
p369
覚えてろぉ!!
p373
兄・・・?
p374
スマホ??
p375
そうだ
これで・・・

やっぱり!
地図が見れる

---
あなたの現在いる場所を
自動的に確認し
地図の中で表示します
点滅している箇所は
あなたの現在位置です
---

フラフラする・・・

とにかく
食料を用意
しないとアウトだ
p376
お腹空いた・・・

検索ワード「食光」

食光の種類・・・
食光の素材の色で良質なものランキング・・・
レベルAの高級食光の主な生産地の聖地を探る・・・

何でもいいから
食べたい・・・
p377
現在地は
・・・

ここ周辺の
事が載って
いるかも・・・

あ!

これが・・・
そう?

このピンクが
今の私が
いる場所・・・
光ってる
p378
・・・
そして

それ
なら・・・

・・・この
黄色は

これは・・・
うぅ・・・

空腹で
頭が回らん・・・

とにかく
方角だけ・・・
絶対に
間違わないように・・・
p379p380
あっちの方か・・・
p382
もう足が・・・
痛くて・・・
p383
誰だ?

水!

あっ!
p384
・・・おいし~

何をしてる
貴様!?

うっ・・・

もう・・・

立てない・・・
p386
食べ物と・・・
飲み物が!
p387
・・・おいし~
こんなに
おいしいもの
だとは

うっ!

ゴホッ

ゴホッ

イタタタタ・・・!

急に食べちゃ
いけなかった・・・

でも・・・

助かった・・・
死ぬかと思った

あ!スマホは!??
あれがないと
p388
あった!

良かったー
こういう時って
必ず枕の下に
あるんだよな

黄色の光が
点滅してる
じゃあここは
p389
どこなんだろ

目が覚め
たのかい

ずっと
眠ってたよ

ほう食べたのか
ハンバーガー
p390
・・・・・・・

お前・・・
人間か?

え?
そうだけど
・・・

はじめて見たよ
この世界には
人間なんて
いないはずなのに
どうやって
ここに来たんだ?

どうやってって・・・
わからない
気付いたら
洞窟にいて

集落があって
そこで少し
働かされて・・・

集落って
まさかあの

わけの
わからん
霊体を
使って

労働させてる
あの集落か?

あそこは
この前
内部事故が
あったとか

そこから?

・・・多分
p391
・・・・・・・

別に逃げて来た
わけじゃないんだけど
戻るに戻れなく
なっちゃって

集落の前は
どこにいたんだ

・・・
自分の家

家・・・?

何があって
どうやって
その家から
集落の洞窟へ?

何があった
んだっけ
確か・・・

前にスマホで
見たんだけどなあ
p392
最近この世界と
別の世界を
繋いでしまう
「リンク次元」が不本意に
出来てしまう事が
あるらしいぞ

リンク次元?

最近になって急に
そういう事が多くなったんだと
そのリンク次元たるや
その凄まじい独特の
悪臭から近隣住民からの
苦情もまた凄まじいらしい
p393p394
それで何とかって組織が
そのリンク次元を
常に監視している

そいつらは繋がったリンク次元を
見つけたらその周囲にある
建物やら森やら大地ごと
全部特殊装置を使って
どこかの場所に
送って消してしまうんだと

本当?それ
p395
多分お前は
その連中によって
家ごとこの世界に
飛ばされたんだと思う

家ごと・・・え?
でもそうだとしたら
何で家は私と別々に?
何で私はあの洞窟に?

よく
わからんが

何かしらの
原因によって
お前と家は
離れたんだろう
p396
私は最後・・・
温泉に
飛び込んだ

温泉にリンク次元が
出来ていたんだ
そこに飛び込んだ私は偶然
温泉のリンク次元から
あの集落の洞窟に
飛ばされたのだろう

そしてその温泉に出来たリンク次元を
抹消する事を目的としていた彼らは
ターゲットである温泉に出来たリンク次元を
家ごとどこかの場所に移動させた
p397
あれ?
という事は

ねぇ
という事は

家は今も
この世界の
どこかに存在
しているって事だ

そう!
そうだね?

家はどこかに

・・・!

家が見つかったら助かる
食料もいっぱいあるし
もしかして元の世界に
帰れる方法も見つけられるかも
p398
これから
・・・どうしよう

・・・え?

その家を
探してみたら
どうだ?

それは・・・
でも何も

手がかり
ないよ?

どこかって言っても
どこなんだか
移動させたのは
とりあえず後で
ググって見るか

連中が
ターゲットを
どこに移動
させてるかは
わからない

・・・・
・・・・
ところでな
p399
話変わるが人間よ
俺は「珍しい物」が
大好きなんだ

は?

その家には人間が
使う物がたくさんあるんだろ?

人間が使っている
というだけで
「珍しい物」なんだ
俺から見れば

はあ・・・
つまり

お前はどうするんだ?
ここを出たら
生きていけるのか?
人間が食料も
寝床もないのに?
p400
ここを出たら・・・

そう・・・・・

そうだった
たまたま助かったけど
もしもここに
来なかったら今頃私は・・・

交換しようじゃないか

交換?

ここで寝て、食べろ
お前の食料は俺がやる
それでお前はとりあえず
死ぬ事はないだろう

・・・それで

そのかわりお前は
お前の家を見つけて
「珍しい物」を
ここに持ってくるように
p401
そうすれば
ここに
おいてくれると?

嫌ならいい
すぐに
出て行ってくれ

しかしそう簡単に食料と
安全に眠れる場所が
ここ周辺で見つかるとは
思えないがな?

この男も食欲と睡眠を
餌に私を利用するのか・・・

わかった
いいよ
もともと家は
探したいし
p402
そうか

俺も家の
発見については
協力はする

何でも聞いてな

どうやって家を
見つけるか・・・
手がかりは何もない
p403
というより本当に今も家は私と同じように
この世界のどこかに存在してるのか?

まず存在自体を
確認する
方法はないだろうか

うーん

・・・・・

家には私の
コンピュータが
置いてある
p404
家のコンピュータに
メールを送ってみようか

家が存在するなら
コンピュータも
存在しているはず

送信

届いて
p405
お待ちください

お待ちください
p406
送信中・・・
p407
送信中・・・

送信中・・・

やっぱり
繋がらない
・・・?
p408
・・・え!?

送信が完了しました

!!

・・・届いた?
メールが届いた!
p409
本当に家の
スマホに
届いたの?

マジか

おい
・・・
・・・!

食べ物が
来たぞ
食うだろ?
p410
お団子
みたい

組織にとって
リンク次元や
リンク次元が
出来てしまった
場所は価値が
あると思うか?

は・・・?
別に
ないでしょ

そうだろうな

そんなものには
何の価値もない
なら送る場所も
どこでもいいと思う

あっちょっと
おいしいかも

後で当たって
吐かなきゃ
いいけど・・・

まあ
そうかな

しかし本当に
どこでもいいと
いうわけにも
いかないだろう
p411
生物が生活している
場所に送れば当然

問題だし
邪魔になる

送る場所は
生物がいない
場所だと思う

・・・うん

それは
どこだろう?

山のてっぺんか
広大な大地か

しかしこれらでも
適した場所とは
思えない

奴等にとって
リンク次元を
処分するのは
ゴミを処分
するのと同じだ

そんな所に大量の
ゴミをばらまくのは
頂けない
p412
ん?どうした?
p413
おいおい
何を
するんだ?

え?

あれゴミ箱
じゃないの?

ゴミ箱?

違う違う
ゴミは
こっちだよ

何のスイッチ?

・・・何?

あ!
p414
スクリーン?

これがゴミを
捨てる場所

ここに
どうやって?
p415
吸い込まれた??

ゴミはこう
処分
するんだ

あのゴミは
どこに行くの?

どこってゴミを
集める専用
エリアがあって

・・・あ!
p416
そうか
もしかして・・・

?

メール見てみよう

受信あり

メールが来てる!?
p417
件名「こんにちは」

これ、おくったの誰?
p418
件名「Re.こんにちは」

今どこにいるの?
あなたは誰?

まさか返事が
来るなんて
私のスマホの前に
誰かいるのか
p419
件名「Re.Re.こんにちは」

ぼくは今大きな家のなかにいます
近くには女のひとの石の置物があります
あなたはだれですか?

女の石の
置物!

間違いない
家の中の私のスマホから
メールしているね
p420
件名「Re.Re.Re.こんにちは」

私はそこの家主です
そこはどこですか?
あなたは今どこにいますか?
私は今自分の家を探しています
場所を教えてください
p421
件名「Re.Re.Re.Re.こんにちは」

ここは家の中です
おおきなお風呂があります
あなたはだれですか?
名前をおしえてください
p422
この文章は子供かな・・・
子供にもわかるように
レスしないと

おい!

検索してみろ

検索?何を

「ゴミ箱エリア」と
検索するんだ
p423
多分そこだ
家は
勘だけどな

ゴミ箱エリア・・・?

組織がリンク次元を
移動して捨てるのは
ここだと思うんだよ

「ゴミ箱エリア」

最果てにある不要物を送り捨てる場所
物体が空中に浮かぶ空間
専用のスクリーンからこの空間へ繋がっているため
スクリーンから不要物を捨てる事で
自動的に不要物をこのエリアに送る事が出来る

捨てられたゴミは一月ほど経つと
通称ゴミ処理ホールと
呼ばれる場所に飲み込まれた後
処理され新たな資源を生み出す
p424
件名
「Re.Re.Re.
Re.Re.Re.
こんにちは」

今ぼくがいるのは
ゴミ箱エリアと
いうところだよ
そこに家が
浮かんでたんだけど
ここって
あなたの家なの?

ゴミ箱エリア!

メールか?

さっき家内にある私の
スマホにメールを
送ってみたの
そしたら返事が来た

この子も言ってる
今いるのは
ゴミ箱エリアだって
p425
やっぱり間違いないな
これで行くべき場所は
わかったわけだ

ゴミ箱エリアとやらに
行けって事?

どうやって行くの?

外に出る

ついてこい
p426
大きなゴミを
処理する時は
いつもこの
スクリーンを使うんだ

!

お前も
入ってこい!
p427
・・・
大丈夫
なの・・・?

透き通る!
p430
ここが
ゴミ箱エリア?
なんかフワフワ

いや、ここは
ゴミ箱エリア
じゃない

エリアまでの
通路だ
ここから
しばらく進むと

ゴミ箱エリアに
繋がっている

そんなに簡単に
入れるものなの?

別に誰でも入れる
普通の奴なら
好きこのんでいちいち
近づかないだろうが
・・・そうだ
p432
!?
p433
うちの倉庫に
あったカートだ
歩いて行くのも
大変だろうから
使っていい
p434
俺は待ってるから
無事に家が
見つかる事を祈るよ

えっ?
一緒に来て
くれないの?
来ないの?

フッ

悪いけど
行きたくないね
エリアまでは
お前だけで行ってくれ

・・・そう

大丈夫多分・・・
危険な所じゃない
行こうと思えば
誰でも行けるが
行く必要がないから
誰も行かないだけだ

どれくらい走れば
エリアに着くの?
p435
さあわからんが
まあ何とか
なるさ

スクリーンは
いつでも開けとくから
戻りたくなったら
いつでも戻れ

もしも家に着いたら
メールで連絡くれ

アドレスを
渡しておくから
p437
本当にこんな道の
先に家があるの?
p443
長いなー・・・

もう2時間は走ったのに・・・
それにしても静か・・・

ん?
p444
何あの子
p445p446
ついていこう・・・
p448
村が・・・
p450
すみません

あのー・・・

ゴミ箱エリア
ってどこか
知ってますか

・・・・・

・・・・・
p451
・・・

・・・あんた
ゴミ箱エリアに
いくのかい

え?

ゴミ箱エリア
いきたい?
いきたい?
いきたいの

うちの子が
帰ってこないの
ゴミ箱エリアいったきり

様子を見に
いってくれんか

子供が?
ゴミ箱エリアは
どこから?

いくなら
案内する
p452
ここから?
この廃棄物
・・・から?
一体どうやって
p453
うちの子
つれてきて
お願い

うちの子

それはいいけど
こんな廃棄物の
どこから・・・

つながってる
はいればわかる

え?

もうわかんない
ちゃんと
説明してよ

・・・・・

・・・あ!?
p454
まさか
あそこから?

通れるのか・・・
p455
・・・・・

!?

・・・!!
p459
うわ・・・!
なんか浮いてる!?
p460
ゆらゆら
してるな・・・

・・・

眠くなって
きちゃった・・・
p461
いや・・・!
まさかゴキブリじゃないよね・・・
p463
色々な
ものが
浮いてる

ゴミか・・・
ネットで
書かれてた
通りだ

・・・・・
・・・

あ・・・
p468
本当にここに
あったんだ
p469
泥が・・・

部屋にも泥が!
p470
いたる
ところに・・・

泥が
飛び散ってる
・・・

汚いなもう
後で
掃除しよっと

温泉は・・・
p471
あの時のメールが保存されてる
やっぱりここから送られたんだ

こんにちは
Re.こんにちは
Re.Re.こんにちは
Re.Re.Re.こんにちは
Re.Re.Re.Re.こんにちは
Re.Re.Re.Re.Re..こんにちは
Re.Re.Re.Re.Re.Re.こんにちは
p472
でも一体
誰が・・・

まあいいか
家は無事に
見つかったんだし

あ!
p473
まさか
あの子か

少し痛んでる?

あ・・・!
p474
君・・・

ねぇ
p475
もしかして
メールを
送ってきたの
君?

・・・・
しゃべれ
ないのかな

そうだ

とにかくまず
お風呂に入って
今までの汚れを
さっぱりしたい
この制服も
いい加減に
脱ぎたい!
p476
はー
さっぱりしたー
やっと人並みの
状態に戻れた・・・

まずはお風呂に入って
次に部屋を片づける・・・
これこそが人生の基本さ

その前に
少しだけ
仮眠・・・zzz
p478
よーし
やるぞ
まずは・・・

泥を
フキフキ
p479
こうして
掃除してみると
入らない物が
結構出てくる
もんだな

これ全部
あの彼に
あげよう
きっと喜ぶね

はー疲れた・・・

あの・・・
p480
ああ、君は

!!

ああ!!
p481
ちょっと何で
そんな
汚れてるの!?

??

すぐお風呂
入って!
掃除した
ばっかり
なんだから!

もう
ー!!

身体を
しっかり洗って!
話はそれから

しっかり洗って
着替えてよ!

もう何なの?
あの子
p482
やっぱり我が家に
いると落ち着くー

でも・・・

このゴミ空間の景色
どうにかならないものかな
向こうでゴミが
漂ってるなんて

そんな事より
これからどうしよう

しばらくはここで
生活していけるだろうけど
ずっとこんな所に
いるわけにいかないし
p483
おー

綺麗に
なったじゃない
p484
・・・・・
・・・・・
・・・・・

どうした?

ここは・・・
どこなんですか

迷い込んで
しまったんです

ぼくの住んでいるところは
まずしいのでこのゴミ箱エリアに
なにかないかとさがしにきてたんです
その時に偶然この家をみつけて・・・

いろいろ探してたんですが
帰ろうと思ったらきた道が
わからなくなってしまい
戻れなくなってしまったんです
p485
そうだったんだ

はい・・・あの
それでこの前の
メールで・・・
言ってましたよね

ここはあなたの
家だと・・・だから
お願いがあるんです

どうかここに
ぼくをおいてください

もしかして
あの村の子?

え?
知ってるん
ですか
ぼくの村を

ここに来た時に
村を通ったの
その村のその・・・

ゴミの山?を通って
その後坂道
降りて・・・

そうです!
その村です

またあっちに
戻る予定が
あるから

・・・

その時にその村に
送ってあげるよ

ほ、本当ですか?
p486
すぐに帰りたいの?

・・・はい
母さんも心配してると
思いますし

いつかは食料も水もなくなる
どうすればいい・・・
どうすれば元の世界に帰れる

えっ・・・?
p487
天体をモチーフにした美しいチョーカーです
肌触りもなめらかでチョーカーの外面から出る
電磁波により身体健康にも効果があります

このチョーカーはただのアクセサリーにとどまらず
実用的な使用価値も備えてあります
チョーカーの宝石の中の特殊空間に
色々な物を収納出来るというものです
ボタンひとつで簡単に荷物を
出し入れする事が出来ます

このチョーカー・・・
今私がつけてるのと
同じ
p488
荷物を
出し入れできる?
本当かな

えーとまず
収納したい物に
チョーカーの中央の
宝石から出る光を
出して向ける
p489
そして横にある
ボタンを押す
p491
消えた!?

本当にチョーカーの
中に入ったの?

チョーカー内の保存量には
限りがありますのでご注意ください
チョーカーに接続されている専用フラグを
スマホに繋ぐと現在のチョーカー内の内容と
保存容量の残量を見る事が出来ます
p492
・・・!

凄い!
今入れた本が
この中に
保存出来てる
p493
ここに何でも
しまっておけるなら
便利だな

あれ?でも
こんな良いチョーカー・・・
どこで手に入れたんだっけ
p494
これぜんぶ
はこぶんですよね
ぼくも持っていきます

あっ!
いいよいいよ!
運ばなくて

えっ?
そうですか?

うん先に
裏のカートまで
行ってていいよ
p495
おせーな
オバさん・・・
何して
やがる

あっ来た・・・

ごめんごめん
待たせたね

あれ?箱は・・・
はこぶん
じゃないんですか?
p496
いいのいいの
さてとじゃあ
出掛けるよ
準備いい?

は、はい

次に来た時のために
わかりやすい
目印をつけて
おいた方がいいかな

ここに
浮いているものは
少しずつ
流されてる
みたいですから

そうだよね
・・・あっ
そうだ
p497
これを木に飾っておこう
そうすればこの暗い場所なら
かなり目立つでしょう

わあ・・・
きれいですね
かわった電球
ですね

すげー電気
食いそうだな
・・・

次来る時はこれを
目印にするよ
じゃ行こうか
p499
来た道覚えてますか?

多分・・・

そうですか

・・・あれ?
p500
えーと、あれ?
こっちだったと
思ったけど

えーと、あー
確かにこれは
迷っちゃうな

・・・・・

3時間後・・・
p501
見つからないね・・・
入口・・・

まだですかー?
もう数時間
たってますよ・・・

あ・・・!?

あれだ!
あの洞窟!

良かった・・・
さっ帰ろう

ふー・・・

やっとか
ケツが痛い
p502
そう、そう

この坂道
よかった帰れて・・・
本当に本当に
心細かった・・・

よかったです・・・
p503
母さん!

Sablow!

あんたどこに
いってたのー
心配
したんだから

ちょっと
迷子に
なっちゃって
p504
送ってもらったんだ

ぼくがエリアで迷子に
なっちゃってたところを

Utoleeが
いなかったらと
思うとゾッとするよ

どうもありがとう
この子を
連れてきてくれて

じゃあ私行くね

コネ作っておこう

Utolee
ありがとう
何かあったら
いつでも声をかけて
ぼくの家はここだから

わかった
p505
家はやっぱり
ゴミ箱エリアで
見つかったのか

うん、それで
約束の
「珍しい物」
だけど

こんなにあったよ
家を整理していたらね
いっぱい出てきたの
全部あげる

ほうーこれは!
今まで
見た事ない
物ばかりだ
p506
そんなの
そんなに
いいの?

ただの
ガラクタ
なんだけどな

これで全部か?
また家には
戻るのか

うん戻る
だからあの
スクリーンは
これからも
自由に使わせて

おーおー
もちろん

ねぇ思ったんだけど
家を別の場所へ
移動は出来ないかな

だってずっと
ゴミ箱空間なんかに
いるわけにいかないもん
どこか安全で
健全な場所・・・

出来れば
元の場所に戻したい
あそこでも一応
あと数ヶ月は
生活は出来そう
だけどね

数ヶ月?は
無理だと思うが

え?どうして
p507
忘れたのか?

ゴミ箱エリアにある
ゴミは全て一定の
時間が経つと
ゴミ処理ホールに
飲まれてしまうんだよ

あ・・・

そうだった
あそこに捨てられたゴミは
時間がたつとホールに
飲まれてしまうんだ

一定の時間って
どれくらいだっけ

ゴミ箱エリアに
送られてから
1ヶ月くらい経つと
ホールに飲まれて
処理される

そんな・・・だったら
早く家をあそこから
移動させなくちゃ!
どうすればいいの?

・・・移動は
難しいと思うが
維持する方法は
あると思う

維持する方法?
p510
家が少しずつ
近づいている・・・
p511
早く何とかしないと家が
あそこに飲み込まれてしまう

家を何かで繋いで
固定すればとりあえず
吸い込まれないでは
済むと思う

家とエリアを繋ぐ?
そうやって?
p512
例えばもの凄く
長くて丈夫な・・・

綱とかで・・・
探してみよう

ちょっと待ってろ

・・・おい

駄目だな
そんな綱は
なかった

スマホで
問い合わせて
みよう

探せば何かしら
見つかるはず

どれくらいかかる?
すぐに用意出来る?

・・・間に合わなかった
時のために今の内に
家から大事な物を
運んでおいた方がいいな
p513
そんな・・・

まあ仕方がないだろ
なるべく早く
用意はしてみるよ

もしも家が
なくなったら
どうする・・・?

それじゃホームレスだ・・・
どうやって
生きていけばいいのか・・・
p517
塔・・・?が見える

何だろう
ググってみよう

・・・・・

国境??

都の塔・・・
その外観は塔のようでもあり
上界と繋ぐ国境となっており
周囲は淡い霊気に包まれている
p518
あの塔の上に
別の国があるの?

!!

駄目だ!
のん気にググッてる
場合じゃない
その前に家を
どこかに止めて
おかないと

全部
吸い込まれちゃう
ホームレスなんて
イヤだ
p521p522
綱は手に入ったかな
メールで聞いてみよう
p523
丈夫な綱や鎖とかについて色々問い合わせてみたが
条件にあいそうな道具はまだ見つからない
間に合わない可能性が高い事を覚悟しておいてくれ

そんな・・・

もう駄目だ・・・
家の中の物だけでも
出来るだけ持ち運ぶか
p524
ねえ!

ああ悪い
綱はまだ・・・

それはいいの
それよりカート
あと何個持ってる?

カートか?

外に後
数台あるが

連れてって!

・・・?
p525
どうするんだ?

これ全部
しばらく
借りてもいい?

ああ、どうせ
使ってないし
p527
!!

おい何だ!
カートが消えた
どこにいったんだ?

ごめん!
急いでるから
今日はこれで

人間が何故
あんなものを
・・・
p528
ん?
あのチョーカー・・・

確か上界の・・・
p529
こんにちはー
誰かいますか

・・・誰だよ

Utolee!

どうしたの?
慌ててるね

ゴメン
急に来て
お願いが
あるんだけど

うん全然
平気だよ

お願いって?

ちょっと来て

こっちこっち
p530
あのときの
乗り物だ
どうしてこんなに

Sablow
友達いる?

友達?

呼べないかな
一人で
いいんだけど

競争でもして
遊ぶのか

Utolee
これぼくの
友達のLurumi
p531
こんにちは・・・

あっ!
またそんな
マスク
つけてんのか

いいじゃん・・・?

誰が
得すんだよ
そんなマスク

今人気の
アニメの
キャラ顔だし

凄い!車だ
こんなの何で
ここにあるの?

お願いがあるんだけど
それに乗ってみんなで
私について
きてくれないかな
ゴミ箱エリアまで
p532
ゴミ箱エリア?
もしかして
あの家に?

うんそう
もう一度
戻るの

これに
乗りながら
いくの?
面白そう

みんなで
運んで欲しい
物がある

私についてきて
動かし方
わかるよね?
p533
Utolee・・・
なんか
あせってない?

そう?

・・・!

いいの?
いいの?
これ
p534
ちょ!ちょっと待って

!?

止まれない!
p535
左のブレーキ
を踏んで!

左って
どっち!?

あー!!
p536
いたたた・・・

!?
p537
何・・・これ

Lurumi!!

大丈夫!?
モロに
ぶつかってたぞ!
p538
マスク・・・取れた?

そんなことより

大蛇だ!
死んでるの??
p539
でっけー蛇だ・・・
捨てられたのか
なんか
かわいそうだな

みんなあれ見て!

あの渦
何??

あれは
ゴミ処理
ホール!!
p540
ゴミ処理
ホール?

このままこの家を
放っておいたら
あの渦に飲まれて
しまうの

そうなのか
そりゃ
まずいな

だからこの
大蛇を使って
あの渦から
この家を離す

これは
ヒゲか
p541
・・・
・・・

どうしてこんなこと
しなくちゃ
いけないんだろう
p542
失ったものをまた戻す作業をしても
何も生まれず得もプラスもない

よし

蛇のからだで家を
つなげるのか

Utolee!で、
どうするの?
p543
次に蛇のひげを
カートに結ぶ

きっつくね

途中で解けたら
非常に面倒な
ことになる

ここは
念入りに
縛らないと
いけない

みんな
カートに
乗って

・・・うん
p544
準備は
いい?

じゃあ
行くよ
p545
ゴミ処理
ホールとは
反対側の
方向

あっちに向かって
カートを走らせるの

そうか
この蛇でひっぱって
この家を
あの穴から
はなすんだ

このままずっと
走ると「逆A」型の
崖が見えてくるはず
そこまで走って

しかし
おもいなー
時間かかるね
これは
p546
こんな無意味な作業は早く終わらせて
私はもっと建設的なことをしたいのです
p548
ZZZZZ

よく
寝てる
・・・?
p549
今日は手伝って
くれてありがとう

この崖に固定しておけば
とりあえず家がホールに
飲み込まれる事はない

疲れたんだな
こんなに遠くに
来たのLurumiは
はじめてだった
はずだよ

遠くに遊びに
行ったりは
しないの?

いきたくたって
いけないよ
何も足がないし

村で仕事を
手伝わないと
いけないし
他に何もやることも
ないけど
p550
都の塔に
行きたいとは
思わないの?

都の塔????
あんなところに
子供だけで
いけるわけ
ないじゃん

あの村から一生出ることなく
年とって死ぬだけだよ
ぼくは

一生?

それも悲しいね
p551
じゃあそろそろ
村に帰ろうか

忘れ物
ない?

Utolee
都の塔
いくの?

・・・え?

いや・・・
ねえ!村に戻って
あのカートで
ずっとあそんでいい?
p552
ずっと?うん・・・

まあいいけど

じゃあ
早く村に
帰ろう

Sablow
カートで
競争して
遊ぼうよ

家の近くの
あき地で?

エリアのまわりも
山道たくさん
あったよね
走りまくろうよ

よかったな
楽しみ
ふえて
p553
こんなゴミの中で
ただ食べて寝て
一生暮らす
なんてイヤだし

何とかしないと・・・
p554
都の塔
上界との国境でもある
その外観は塔のようでもあり
周囲は淡い霊気に
包まれている

場所は・・・

これは
遠いな・・・
あのカートで
行けるかどうか
p555
塔内は商売、芸術、美に娯楽、
活力に満ち溢れ、頑張れば報われ、

光と水で構成された
その建築素材は
心と環境に優しく、
新たな発想が次々に生まれています
豊かでゆとりある生活を都の塔で実現
p558
ねぇ!

帰って
きたよ
p559
お前か・・・

なんか
元気ないね

別に・・・

家は
どうなったんだ?
大丈夫なのか

うん何とか

あの状態なら
吸い込まれないで
いられると思う

そうか
p560
私今気になる
場所があるの
ゴミ箱エリアの
近くで見つけた
んだけど

凄い高い塔
上の方が
高すぎて霞んでて
見えないの

ああ・・・

あの塔か・・・

知ってるの?

知ってるとも
なんたって・・・

あの塔はな
この国のいわゆる・・・
都だからさ

そうみたいね
スマホで見た
上には別の
国があるの?
p561
ああ・・・そうだよ
そういや例の
お前の家を送った
何とか組織の
リーダの男が上界の
主都に住んでたな

本当に?
なら上界国に
行きたい

その男に会って
家を元の場所に
戻してと
頼めないかな

あの塔を
登れば
行けるの?

いや
あそこ
はな・・・

何?

この国から
上界に行けるのは
極一部の
生物だけなんだ

極一部?
どうして?誰でも
行けるんじゃないの
p562
今俺達がいる
この下界の
国ってのはな

無能、醜い、
不必要・・・
そういう理由で
上界から追い出された
劣等生物達が
多く集まってるんだよ

無能、醜い、
不必要・・・

上界の生物達は
自分達の国の
劣等生物を

淘汰目的で
この地下国に
追い出してるわけだ

そういう事情でただでさえ
上界の連中が国境空間を
なかなか通してくれないのに
人間であるお前が
あの国に入れるとは思えない
p563
でも・・・
上界に行けば

元の世界に

帰れるかも
しれないん
だよね?

まあお前が
行きたいなら
別に止めない

確かにこの何もない
下層国ではやるべき事も
見つからないだろうしな

あのカートで
ここからあの都の塔まで
大体10時間くらい
かかると思う

そんなに?

結構遠い
でもスマホの地図に
場所は載ってるから
それを見ながら行けば
迷わずに行けるだろう

ねえ・・・
p564
私まだ名前
聞いて
なかったよ

何て言うの

は・・?誰が

あなた以外
誰かいるかね

俺?

俺の名前は・・・

名前は・・・
p565
・・・忘れた

ずっとここで
暮らしてる内に
そんなの忘れた

名前なんて
自分だけで
生きる分には
必要ないもんだ

俺は何もかも
放棄したのだ!

さて・・・

じゃあ
俺は戻るが・・・
p566
都の塔に
行くんなら
気をつけろよ

10時間か
p570
・・・!
p573
都の塔か・・・

ボン!!

ああーカートが!!
p574
もう・・・
帰れない

ま・・・まずい

ちょっと無計画
過ぎたかな・・・
怖くなってきた

い、いや大丈夫
食料だけはたくさん
作って持ってきたし
p575
それまでに
何とか・・・

・・・?

!?
p576
な・・・何

オマエ・・・
アノトウニ
イクキカ
p577
ウッウッ・・・
オマエバッカリ
オレタチモ
ハイルゾ・・・

オマエダケ
イカセナイゾ・・・

オマエダケ
シアワセニハ
サセナイゾ!

!!

!?

ネトネト

ネトネト
p578
うわ!
離して!
触るな!

・・・!!
p579
オレタチガ
コンナニ
クルシンデ
イルノニ

ジブンダケ
シアワセニ
ナルノカ・・・!

早く塔に・・・

オレタチモ
ハイルゾー

ズルイー
ズルイー
p587
おい!

・・・今の
人間
じゃないのか

人間がこの
塔に来るとは
p588
フン
人間は臭い
醜い
無能無知

おとなしく下で
くたばっていれば
いいものを

この都の塔に足を踏み入れるとは

まあ所詮ここを登るなんて
出来はしないだろうな

今までの
世界と
比べると
調子狂うな
p591
本当にここで
いいのか

!?
p592
真っ暗!!
怖い!!

・・・!?
p595
ここに国境が?
上界との?

その前に・・・

お腹すいた・・・
p597
ここでご飯
食べよっと

家でジャンボ寿司
作ってきて
おいたんだよね

いただき
まーす

やっぱおいしー!
持ってきて
良かった
p599
あの扉は・・・

エレベータか?

人だ・・・!

くっそあの客
おかまいなしで
また浴び
散らかしやがって
ゴミ袋が
あってもあっても足りん

ろくに玉
使わないくせに
態度だけ
白玉クラスだ
ブツブツ・・・
p601
これって
ゴミ箱スクリーン!
ここにもあるんだ
p602
扉が
並んでる・・・

共通食光堂
p603
食光!

食光って確か・・・
この世界の生物達の
食事の光だったっけ

いらっしゃい
p604
食光30分
浴びるのに
赤玉3個

・・・え?
何が3個?

赤玉!
3個だ!
ないのか?

玉?
p605
もしかして
ここに来た
ばっかか?

うん・・・

ここではな
赤玉、青玉、黒玉
白玉ってので
買い物するのよ
青は赤の十個

黒は青の十個
白は黒の十個
の価値がある

・・・
覚えられない
でもとにかくその玉が
必要なの?
食光浴びるには

そういう事だ
食光浴びたきゃ
玉持ってまた来な

待って!

ん?
p606

人間なの

・・・
ふーん
で?

主食が食光
じゃないの
そんな私が食光を
浴びたらどうなる?

さあ・・・
知らんけど
まあ悪いようには
ならんだろ

玉を手に入れたら
一回浴びて
みたらどうか

おう
いらっしゃい
p607
いつもの奴

赤玉3個だ
毎度あり
p608
赤玉とはこの世界で
様々なサービスを得るために必要な宝玉
小赤玉10個相当の価値
赤玉の他に青玉、黒玉、白玉がある

青玉には赤玉10個
相当の価値があり
黒玉には青玉10個
相当の価値があり
白玉には黒玉10個
相当の価値がある

つまりこの玉がここでのお金なんだ
そんなの一個も持ってないけど・・・
p609
お金が存在するなら
仕事も存在するはず
まずは働かないと・・・

こんなに
たくさん??
p610
どれを押せば・・・

どの階に
何があるのか
調べてから
行った方が良いかも

とりあえず・・・
一番上
p613
あんたも
あそこにいくの?

?

・・・誰?

こっちよ
こっち

どこ?

下下!

?
p614
こんにちは
ちょっと
そんな顔せんといて

いつからそこに
p615
上の美術館に
行くんじゃろ?

美術館?
・・・があるの?

ウチの体格じゃ
ボタン
押せないからね

だからこっそり
忍び込ませて
貰ったのじゃ

上の美術館にね
ウチの初彼の
絵が置いてあるのよ
それを見に
行きたいのじゃ

彼氏の絵が?

私の彼身体が巨大なのよ
身長差3メートルの
カップルなんて
言われた事もあるじゃて
p616
絵なんかのん気に
見てる身分
じゃないけどな
ま・・・一応見てみるか
p617
暗いな・・・
ここが美術館?
場所
間違えたんじゃ・・・

あ・・・
p618
ねぇ!

本当にここに
美術館が?

何もない
空間ね

そうじゃね

そうじゃね
って・・・

歩いてれば
わかるぞよ

・・・・・
p619
あそこを
見よ
絵があるじゃろ
p620
誰?この子

ここにあの額縁を
寄贈した女子じゃ
上界に住んでいる
らしいぞ
p624
Daylee?

え?

どうして兄の絵が・・・
これがあなたの
彼氏が描いた
絵なの?

へ?・・・ああ
違う、彼が
描いたん
じゃなくって

私の彼が
モデルの絵
なのじゃ

は?!

彼って??

・・・?
いい男なのよ
この絵を見ると
落ち着くのじゃ
彼の姿が見られて
p625
彼は
今どこに

上から呼ばれて
上界に行ったわ

呼ばれた??
上界に?なぜ?

護衛関係でとか
なんとか
なんせ身長が
3メートル以上の
巨大種族だからね

ボディーガードには
うってつけじゃ
肌の色は赤で
髪は金髪じゃ

肌が赤で
髪は金髪?
p626
どこが肌が赤で
髪が金なの?
黒髪に白い肌じゃ

ああーあんた
この絵の事
知らんのじゃな

この絵は女が
恋する男の姿絵が
写る不思議な
絵なのじゃ

定められた実体はなく
見る女によって
姿が変わって見える
女が愛する男の
姿に見えるのじゃ

愛する男・・・
p627
つまりウチには私の彼
あんたにはあんたの
好きな彼の姿がこの絵に写るわけじゃ

わかるか?今あんたの目に写っとるのは
あなたの彼なのじゃ

私には私の彼が
ちゃんと見えとる

赤い肌に金髪の
たくましい大男じゃて
p628
不思議なものね
こんなものどうやって作ったのか
上界にはこんな絵が描ける
女の子が住んでるのかな
p629
さーて

絵も見られたし
帰ろうかね

あんたも
帰るんじゃろ

そういえば
どこに
住んどるの?

ねぇ
どうかしたの
p630
・・・帰るってどこに?
はじめの入口に?
私はここに残る

は?どうして

私は上に行くのが
目的で
ここに来たから

上って・・・
上界?

そう・・・
そこに
行かないと

冗談、あそこは
誰も入れてくれん
国境を
通してくれん

そう聞いてる
でも行かなくちゃ
いけないの
p631
どんな事情が
あるのか知らんが・・・

上界に入るには
上から呼ばれでも
しないと無理じゃて

国境の前で
こわーい顔した
超熟達の門番が

ずーっと厳しく
監視してるからね
目を吊り上げてな

門番・・・?

何にしろしばらくは
ここで生きて
行かなくちゃ
ならないんじゃろ
玉を稼がなくちゃ
ならんな
p632
玉ってあの
赤玉とか?
けど仕事なんて
あるの?

仕事探し専用の
場所がある
そこにいけば
雑用仕事を貰える

雑用・・・

その前にまずは
部屋も必要じゃな
一番安い空間なら
月に青玉5つで住める

毎日働けば
それくらいなら
稼げるじゃろう

どこなの?
その仕事を
くれる場所は

場所?
えーとじゃな・・・
p636
ここがアルバイト
探せる所?
p637
仕事を探す方はここを通って
支持された専用の部屋へ行ってください
ここを通ると自動的に
あなたの情報が記録されます

あなたの情報って・・・
大丈夫かな
何の資格も技能も
持ってないぞ

また
来たのかよ
オッサン!

まともに仕事も
出来ねぇ
お前に払う玉なんか
一個もねぇ!

もう二度と
来るんじゃねぇ!
p638
・・・・・

無能は下界で
地面に這いつくばって
くたばってろ!
p639
はじめて
の方?
p640
ここでの
ルールを
説明しますので

よく聞きながら
行動
してください

無数に並べられた
丸いボタンが
あると思います

そしてボタンの下には
依頼主の仕事の内容が
簡潔に書かれています

・・・!
p641
そこからの内容で自分に適していると
思ったものがありましたら上のボタンを押してください
自動的に担当の者がいる空間へと移動します

ふーんつまり
気に入った仕事が
あったらこのボタンを
押せばいいんだ

どれに
しようかな
p642
範囲は塔内限定
お届けの仕事
報酬青玉
10個も可能

お届けって運送系?
青玉10個
あれば部屋が
借りられるんだっけ
これにしてみようか

・・・?

移動
したの?

!
p643
ほう・・・
あんた人間かい?

ここは届け物専門の
仕事やる所ですわ
間違いはないかい?

はい

一回の依頼を
こなすごとに
規定の青玉の
報酬が出る

報酬を出すのは報酬の
青玉が5個になった時だ
仕事をこなすとその内容が
自動的にこちらに記録される
p644
このカードを
与える

そこにルールや詳細が
全て記載されている
与える仕事もそこに
表示されるように
なっている

どうやって使うの?
このカード

スマホにそのカードを
差し込むと自動的に
専用ページが
ダウンロードされる
スマホは持ってるよな?

スマホ?は
あるけど・・・
p645
よろしい

ならば以上だ
では入口まで
送ろう

ほぉお!

このカードどこに
差し込むわけ?
そんな穴ないじゃない
p646
もしかしてこのスマホ
じゃ使えないのかも・・・

・・・ん?

吸い込ま
れるのか!

ページが
出てきた
p647
依頼者希望の品

睡面花
(すいめんか)

少しそばに寄るだけで
強烈な眠気が全身を襲う
真っ赤な花
花びらが面の形をしている
収集は睡魔との戦いで
困難を極める

睡面花の生えている場所はここをクリック
届け先の場所はここをクリック
p649
あんた!
あの花さえあれば
不眠が治るのよ!
頑張りましょう!

ああ・・・
しかし眠い!
とても・・・
立ってられん!

あんた!
もうしっかり・・・
しなさいよ

せっかく
寝れても・・・
ちゃんとした
場所で寝なきゃ・・・

はあ・・・
仕方ないわね・・・

ちょっと休憩よ

うー眠・・・
p650
ここが睡面花が
ある丘か・・・

花が咲く所
までに行くのには
かなりの睡魔が
襲ってくるとか

zzz・・・

zzz・・・

グガー・・・

p651
あれを・・・

これが専用ケース
p652
全然眠く
なんかならない
じゃない

・・・まあいいや
このケースに
摘めるだけ摘めて
早く依頼主に届けよう

おし
p653
うー

うー


うー


うー

じい様!

しっかりして!
生きなくちゃ
駄目よ!
p654
どんなに成功しても
歳とって老いたら
お終いだな

才能だの富だの
どれだけあっても
時間と若さだけは
買えないな

あれだけ才能と
エネルギーに
満ち溢れていたのに

ああなったら惨めだ
しかし誰もが
避ける事が
出来ないんだよな

死なないで・・・
じい様
p655
・・・はい?

依頼の品を
持ってきました
睡面花です

・・・
家の前まで

持ってきて
門を通って

私上界に
行ってじい様を
救いたい

救いたいって
どうする
気なのか

じい様を
若返らせる
薬とか

病気を治癒して
あげられる薬とか
そういうのが
見つからないかな
p656
国境の門番の
厳しさは
知ってるだろ
通してくれないよ

そんな事
知ってる!
だから頑張るの
頑張って上界に
行くのよ

どうやって

門番に
事情を話せば・・・

じいさんはもう
寿命なんだよ
亡くなるのは自然の摂理だ
仕方がないから
無駄な努力はよせ
・・・って言われて門前払いを
受けるのが関の山だろ

持って来て
くれたのね・・・

ここに・・・
p657
ご苦労様・・・

第一生物を
若返らせる薬
なんて存在しないよ
いくら上界でも

あっ・・・待てよ!!

どうしてそんな事わかるの?
とにかく私一回
国境まで行くから!

?
p658
上へ行くの?

誰?
p659
おじいさんが?

あと数週間
の命・・・
辛い・・・
大事な家族の
老いを見るのは

だから上界
に行って・・・

若返ら
せる薬?
p660
薬じゃなくても
いいんだけど

何かそういう
方法が
見つからない
かしら

あの建物は?

あれが国境よ
p661p662
門番は?
いないの?

まだ先
p663p664
門番って
どんな奴なの?
凄い怖いって
聞いてるけど

亀・・・?

あそこよ

あの家
p665
・・・

いつ来ても
妙な気分になるわ

はじめて
じゃないの?

・・・

3回目くらいかな
・・・結局一度も
通してくれなかったけど

・・・
p669
でっかい
置物・・・
p670
ここに来る
生物は

実に
久しいのう
p671
上に
行きたいと
申すか?

・・・
・・・

お願い
通して!!

じい様を
助けたいのよ!
私のおじいさん
死にそうなのよ!

ほほほほほ!
笑止

うぬのような者を
上界へ行くのを
阻止するのが
ワシの勤めなのよ
簡単に通すなんて
ダメよ、ダメダメ
ん?
p672
うぬは人間では
あるまいか
なぜこんな所に
いるのだ?

ふーむ

・・・何

人間などという
下等生物で
あるなら尚更
通すわけにはいくまい
おとなしく引き下がられい

じい様を
助けたい

何?

上界に行って
死を阻止する
方法を見つけたいの
もう時間がない
p673
くだらん!
命は自然と
消える時に
消えるのが
一番良い

無理に不自然に
長引かせるなど
笑止千万

気取っちゃって
別にいいじゃない

どうして通っちゃ
駄目なわけ?

この場所に
立ち入る
久しい者よ
逆に聞こう

うぬはなぜ
上に行きたい
のかね

なぜ?
p674
今までの事情をこの亀に
何と言ったらいいのか・・・
ちゃんと考えてから来るんだった

・・・元に住んでいた
世界に戻りたいから
上界に行けば
・・・戻れるらしい

元に
住んでいた
世界?

何ぞねそれは
p675
それに上界は
夢が何でも
叶う国なんでしょ?

少し興味
あるね

夢が何でも
叶う国???

ほほほほほ!
甘い甘い
そんなのは
嘘だ

何を幻想
持っとるか知らんが
お前らなぞに
叶う夢なんぞない
うぬらみたいな者が
あそこに行った所で
無駄なのじゃ無駄

ちょっとー・・・
何でそんな事
わかるわけ?
行っても
みないうちから

ここから先は
聖域だ

とにかくうぬらを
通すわけには
いかぬ!!
p676
すぐに引き返せ!
はー!
p677
・・・
やっぱり簡単には
通れそうにないね
あの亀ジジイが
いるから

空が自由に
飛べたらな・・・

命は自然と
消える時に
消えるのが
一番良い・・・
年老いて死ぬの
仕方がないね
p678
何歳なの?

今年で
893歳

893!?
ずいぶんとまた
長生きだ

そう?私達の
平均的寿命よ
でもその寿命を
延ばせないかと・・・

上界に行けば
そんな夢も叶うって

でもとても
叶いそうもない

じい様が
生きている内に
そんな方法を
見つけられる
わけがないね
p679
私はじい様の
所に戻るわ

最後まで
出来るだけ
そばにいる

妙な空だ・・・
p680
きゃあ!

ごめんなさい・・・

ママどうしたの?
どうしてここに
p681
ごめんなさい
ごめんなさい

ママ何が
あったの?

あまりに苦しそうで
かわいそうだったから
眠らせてあげようと
しただけだったのよ

本当に
それだけだった
・・・

え・・・?
p682
うー

うー

苦しいの?
楽にしてあげる
・・・

うう・・・
眠・・・
p683
これで・・・
ゆっくり
眠れるでしょう

・・・・・・!?

父さん!?
p684
それっきり・・・
もう動かなく
なっちゃって

ママまさか
じい様を!?

違う違う!
眠らせようと
しただけなのよ!
それが・・・

もう父のあんな姿
見たくなかった

うわ~ん!!
p685
仕事が終わった後
ここでカードを通すと
報酬分の玉が
出てくるらしいけど・・・
p686
凄い!出てきた
これが青玉!

良かった
これで部屋を
借りられる

早速
アパート屋に
行ってみよう!
p687p688
これが部屋の
鍵です
部屋ナンバーは
20156です
p690
まあまあ
いい部屋

ベッド、ライト、デスク、バス
全てそろってる・・・

チョーカーに
保存してある
食料は

どんなに
節約したとしても
もって1ヶ月分
くらいか

でも・・・
p691
ここトイレがない

人間ってなんて
不便なんだろう
p692
この花をチョーカーもいっぱい摘めて・・・
あの亀の前でぶちまけてやるか
どうやらあの花の効力は
人間の私には効かないらしい
だからこっちは遠慮なく利用できる
あの亀が眠った隙に国境を通ってやるか
p693
あの大きい亀に見合うくらい
たくさん持っていかなければ
少量じゃ大して効かないかも
しれないからね

何だ人間
また来たのか

どうしても
通してくれない?
p694
同じ事を何度も
言わせるな
お前なんぞを
通したらワシの
代々の恥になるわい

そう・・・
だったら
仕方がない

な・・・何だ?
何をする気だ
p695
ハッ!!
お前・・・
まさか・・・!!

しばらく
眠ってな
p696
・・・・・・・・!!
p697
あ・・・

あれ??

どうして
・・・!?

チョーカーから
何も出ない

ほーほっほ

浅はかよのう
そのような
小道具は
この国境内では
使用不可だ

え・・・?
そうなの?
p698
ワシは代々何百年と
この国境を守る
超熟達の門番よ
そんな単純な手が
通用するわけがあるまい

・・・お願い通して
ここじゃ私は生きていけない
元の世界に戻る必要がある
そのためには
上に行く必要がある

上に行っても同じだ
どうせ生きていけない
どうせ生きていけないなら
ここでおとなしく眠ればいい
人間などにはそれがお似合いだ
うぬに未来などないのだよ

未来がない?

諦めるんだな
これが自分の
運命と思って
p699
本当に上に
行きたいのなら
確固たる意志を示せ
そうしたらここを通して
やらなくもないぞ

まあ人間などに
そんな意志など
あるはずもないがな

ふーはは
はははは
p700
おとなしく
バイト
続けるか・・・
p701
依頼者希望の品

黄金と虹の石

黄金色と虹色が
彩りあう不思議な石
彫刻によく使われる
水に包まれた
静かな洞窟にて発掘可能

石の発掘場所はここをクリック

届け先の場所はここをクリック
p702
彫刻・・・
p703
黄金と・・・
虹の石・・・

黄金と・・・
虹・・・
p704
期限は3ヶ月だ
まず1ヶ月で
宝飾のデザインと
作成計画を立てる

黄金と
虹の石は?
今日来る
はずだよな

これを・・・
p705
おお!
黄金と
虹の石!

持って
来たんだな
ご苦労さん

これは綺麗だ!
取れたてだな
良い石ばかりだから
きっと美しい作品が
出来るだろう

ここで何を
作っているの?

ここでは主に装飾用の
彫刻の製造をしている
この都に様々な彫刻の
装飾があるのを見ただろ
あれらは主に
私達が作っている

上の国境に
置かれている
彫刻も?

ああ、あそこに
飾られている彫刻も
ここから寄贈
したものだからな
p706
あの石は?

3ヶ月後に
あの国境に
新作の彫刻を
寄贈する
予定だ

そのための
材料の石だ

3ヶ月後に?

悪いが
こんな話してる
時間はない
早速取り掛からんと
p707
じゃ・・・
また機会が
あったら頼む

あ!ちょっと!

あの石
くれない?

私も彫刻
造りたくてね

・・・あそこに
ある石なら
もう使わない
からいいけど
p708
これか
・・・
廃棄物とは
思えない良い
石ばかりだ

よしじゃあ
アパートに
戻ろう
p709
まずは・・・
p710
ラフにカットして
大体のイメージを
デザイン
スケッチするか

顔は可愛くセクシーで
ふくよかな身体
草花をファーにして
小悪魔美少女に・・・
p711
足元に気を付けろ!
落として割れたら
今までの作業が
全部水の泡だぞ

壁に傷を
つけないように
注意しながら
填めていくんだ

取り出した
古い方は
包みに戻すように
p711p712
彫刻に消臭剤
仕込んどいたのどれ?
亀じいさん
口臭とワキガ
酷いからな

だいぶ色がはげて
しまっているものが多い
全て取り替えよう
消臭剤の方の
配置は俺に任せろ
p713
彫刻屋が
来たようじゃの
相変わらず
騒がしいのう

まあ建造美を
保つのも
ワシの勤めよ
p714
何だ?
お前も彫刻屋か?
後ろに背負っている
ものは何だ

素晴らしい作品を
持って来ました
是非見てみて
p715
!!こっ
これは!
p716
上界の虹海にいると
言われている
水晶亀ちゃん
ではないか!

そう・・・よく見て
あなた達の
アイドル亀の
水晶亀をモデルに

ほー
p717
これは可愛いのー!
美しいのー!
ワシの憧れの存在よ!

よく作ったのー
この透明感
よく出来とるわ

でもどうしてこんな・・・
・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・
p718
zzzz・・・

彫刻は・・・

持ってくか
p723
ハ!?

何だ?
私は
眠ったんか?

首が
モヤモヤ
するわい

!!
p724
ハッ!

大変だ

すぐに上に
連絡せんと
p727
これを登るのか・・・
どこまで続いて
いるのか
p728
登る前に
柔軟体操して
血流を高めようか
p729
熱!

手袋一枚じゃ
とても
登れないや
p730
呼吸と
リズムを
合わせながら

一気に
登る!
何も考えず
とにかく登る!

・・・・・・

・・・人間?
p731
人間が国境を
越えようと
しているとな?

現在かなり
進んでいる
ようです

・・・1機送れ

下に戻るように
説得させろ

場合によっては・・・
いやとにかくまず
説得しろ

わかりました
しかし人間がなぜ
あのような場所に?
p732
はあ・・・

はあ・・・

はあ・・・

はあ・・・

息が苦しい・・・
吐きそう・・・
p733
もう何時間も登ってるのに
まだ上が全然見えない
本当に上に世界があるの?

うぅ苦しいよ・・・

おい!

人間が何で
こんな所
登ってきてるんだ!?

!?
p734
嫌な臭いが
辺りに充満
しちまう

さっさと下に
降りろよタコ!

やめとけ
やめとけ
上に行くのは!

お前なんか
恥掻く
だけだぜー
p735
・・・・はあはあ

ハッ!?
まずい!!

あれ国境の
護衛
じゃねーのか!!

こんな所
ウロウロしてたら
点数稼ぎに
捕まっちまう

メンツの塊
だからな
奴らは!
p736
来たぞ!

逃げろ
逃げろ!

おい人間!
p737
おい人間!
すぐに下に
戻れ!
p738
!!

あと少し・・・!?

貴様
何やってる!?

不正に上界に
進入するのは
禁止されているぞ!

・・・・・・
・・・・・・
p739
人間よ!
止まりなさい!
止まらない場合は
強制排除すると
決められてるぞ!

こうなったら
仕方あるまい!
p741
!!
p742
うわ!
何だ!?
p743
あー!3ヶ月もかけて
造った彫刻が!!

止まれ人間!
貴様自分が

何を
してるのか

わかっとるのか
!!!
p744
もう
いらないな

人間よ!
戻るんだ!
待て!

はっ!!

うお!?
p747
急げ・・・
p748
貴様ぁ・・・
なめおってぇ!!
p749
まだいたのか!
もうほっといて・・・

・・・人間が
あの廟に
入る気か・・・

信じられねぇ!!

人間をやすやす
通したなんてことを
世間に知られてみろ
奴を殺してでも
それだけは阻止せんと!

でも駄目だ!今打つと
廟に当たる!!
建造物ぶっ壊したら
全部俺達の
責任になる!!
p752
誰かいる・・・
p753
・・・!

グゴー

グゴー

グゴー
p754
グゴー

グゴー

グゴー

グゴー
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